歩いて長崎へ>13:続々・もう一つの歩くきっかけ






13:続々・もう一つの歩くきっかけ





  二度目となった昨夏の長崎訪問では、西彼杵(にしそのぎ)の海沿いや平戸地方にも行きたかったので、車で出かけました。
  訪ねた教会の多くはカトリック教会。明治以降に建てられたとは言え、キリシタン時代からの伝統が息づいて、しっかりその土地の風景の一部となっていました。

  長崎の町に宣教師アルメイダが派遣され、1570年に南蛮船を迎える港となって以降、長崎は大きく変化を遂げて行ったようです。

  二夏の訪問で、長崎の地理的なことや現在の様子は少しはわかりました。しかし、それが一体どれほどのことか。四百年を越える歴史のある長崎の町の、ほんの一部を見たに過ぎません。
  「長崎を頭だけで理解するのでなく、体でも理解したい。そうすれば、長崎の歴史的なことも少しは見えてくるかもしれない。」あれこれ思い巡らす中、私は次第に四百十一年前の、あの日本二十六聖人の殉教の旅に心引かれて行きました。

  「私も、歩いてみようか。」






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