16:第2日・2008年1月6日(日)
日本二十六聖人が捕らえられた場所だけは、なんとしてでも確認してから歩き始めたかったので、翌日の始発電車で京都に戻ることにしました。
その場所、堀川四条のフランシスコの家の跡に着いたのが1月6日、日曜日の午前5時40分。当時、この場所ではフランシスコ会によって病人の治療や世話がなされ、ミサが捧げられていたということです。暗闇の中、その場所に立つと、長崎への旅の始まりをあらためて感じました。
一条戻り橋に着いた頃には、夜も明けていました。ここは、彼らが左耳の一部を切り取られたところ。その6年前、同じく秀吉に切腹を命じられた千利休が晒し首にあった場所、とも伝えられています。
河原町三条のあたりを彼らが通ったかどうかはわかりませんが、今では立派なカトリック教会が建っています。
私が中学生の頃、早朝のラジオで「心のともしび」というキリスト教の番組があって、私はそれを聞いていました。その番組を制作していたのが、ここにある京都河原町カトリック教会だと知り、懐かしくなりました。
その後、ゆっくりと鴨川沿いを七条まで歩き、よく知る教会のある樟葉まで電車に乗りました。2日目の朝、早起きが報われた京都市内の旅でした。
<<15:続・第1日・2008年1月5日(土) 17:続・第2日・2008年1月6日(日)>>