2:捕縛の地・岩上通り四条
京都の堀川四条に程近い妙満寺町に、一つの記念碑が建てられていて次のように記されています。「妙満寺 日本二十六聖人発祥の地」。
1596年12月9日、この地にあったフランシスコ会の教会(通称、フランシスコの家)で12人の日本人キリシタンが捕らえられます。年が明けて、大阪からの7人と京都の外国人司祭たち5人も加えられ24人となり、1月3日、長崎への殉教の旅が始まります。
内訳は、フランシスコ会21人とイエズス会3人。そのうちの6人はスペインなどの外国人。途上で、それぞれの会の従者が、自分もキリシタンであると告白したことで同じく捕らえられ、二十六人となりました。
2008年1月6日。前日、都合で歩けなかった私は始発電車で枚方の宿から京都に戻り、この碑の前に立ちました。夜明け前の澄み切った空気に包まれ、懐中電灯を照らして碑文を読み、二十六聖人も信じたキリストの御名によって、旅の導きと祝福を天の父なる神に祈り願いました。
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